いよいよ今日が、大阪フェスティバルホールでの最後の達郎ライブ。私にもこの場所にはいろんな思い出があり、取り壊されてしまうことがなんとも切ない気持ちです。ロビーの佇まいや照明、階段、壁の素材、外壁のレリーフからホールの天井、スペース配分、椅子、音響、楽屋などのすべてが素晴らしいフェスのような場所は、二度と作れないような気がします。本当にさみしい…。
リハーサル後、達郎を含むメンバー10人で記念写真を。今日は本番前から彼らもスタッフもみんな、いつもとは違う素敵な緊張感が漂い、このホールを名残惜しむ気持ちでいっぱいなのがわかります。皆さん、どうぞがんばって、楽しんで、最高のライブにして下さい!
達郎がシュガーベイブ時代から長きに渡って写真を撮り続けて下さっているカメラマンの菊地英二さん。私の「Expressions」のインナーフォトもすべて菊地さんの撮影です。歌っている時や仕事に集中している時でも、決して邪魔をせずこちらが全く気づかないうちに、思いもかけない表情をとらえて下さるのでいつもあとで驚いてしまいます。音楽の現場をどこまでも愛する、とても真摯なカメラマン。
この日の記念に達郎と一緒に。82年のお正月、彼の「For You」ライブの際、コーラス隊がスケジュールミスで来られなくなるというアクシデントがあり、私と大貫妙子さんとepoちゃんの3人で急遽このステージに立って歌ったこともありました。私自身が初めてフェスでコンサートをした日は、「ザ・ベストテン」出場1000人目の歌手として、テレビ中継でここから「不思議なピーチパイ」を歌わせていただきました。
たくさんの思い出がある大阪フェスティバルホール、長い間どうもありがとう。そして、さようなら。
Posted by 竹内まりや